━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  Multi Lingual Internet Mail Magazine

  jp-Swiss-journal  Vol. 189 December 21, 2019 (Swiss Time)

   http://www.swissjapanwatcher.ch/
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 

 

目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS

 

 J

J2019年連邦議会選挙から連邦評議員選挙まで

 

                          明子 ヒューリマン

 

 

 

E

EFrom the General Parliamentary Election to

  the Federal Government Election in 2019

 

                  Akiko Huerlimann

 

 

□━━━━━━━━━━━━━【 日本語 】━━━━━━━━━━━━━

 

        2019年連邦議会選挙から連邦評議員選挙まで

 

   明子 ヒューリマン

 

 

投票日当日の1020()正午には、公共放送SRFが早々と出口調査の速報

から選挙結果を報じ始めた。国民議会(下院)の200議席は即日決着した。

だが、全州議会議員の46議席中14のカントンの22議席で、候補者が必要な過

半数以上の得票を獲得出来なかった。その為各カントンで順次決選投票が行

われ、全ての議席が判明したのは1125日になってからだった。両院の全議

席が確定後、1211日の両院議員総会で連邦評議員選挙(連邦政府閣僚)が

行われた。この間政界では熾烈な駆け引きが行われた。この経緯を順に追い

乍ら、今回の選挙を振り返ってみよう。

 

■「国民議会議員」(Nationalrat):*1)

政党別議席獲得数の結果は増加順に以下の様に決着した。投票率は46%と前

回より低くかった。

 

左派の緑の党(GPS)28議席(+17議席)

保守系グリーン・リベラル(GLP)が16議席(+9議席)

保守系福音派政党(EVP)が3議席(+1議席)

左派の社会民主党(SP)が39議席(-4議席)

財界が支持基盤の自由民主党(FDP)が29議席(-4議席)

保守系中道政党(BDP)が3議席(-4議席)

キリスト教中道保守のキリスト教民主党(CVP)が25議席(-2議席)

最大保守政党スイス国民党(SVP)が53議席(-12議席)

諸派が4議席(+1

 

SVPだけが「難民問題」と「EU問題」を争点にし、他党は「気候問題」を最

大の争点にして選挙戦を戦った。結果17議席を失ったSVPだが、党首のアル

ベルト・ロスティは最高得票数を得て、党首続投が支持された。

 

従来から環境問題を中心に取り組んで来た緑の党と緑の党から右寄りにスピ

ンオフしたグリーン・リベラルが、時の追い風を受けて大躍進した。緑の党

を大勝利に導いたレグラ・リッツ党首を、「一夜にして世界に知られた」と

メディアは評した。

 

この緑の風は、SPの当選議員の数を減らしたと見られている。ベルンでは労

働組合員のコッラード・パルディーニとアドリアン・ヴュートリッヒが議席

を失い、連邦議会での労働組合の代弁者が1人になってしまったことは労組

にとって大きな痛手になると、衝撃を持って受け止められた。

 

FDPはペトラ・ゴッシ党首が、選挙間近に突然環境問題を選挙のテーマにし

た為か支持を減らした。大手企業が主要な支持基盤の政党なので、支持者は

矛盾を感じた可能性がある。

 

中道保守のキリスト教民主党CVPも議席を減らした。クリストフ・ダルベレ

前党首が議会でしばしばSPと結託した事から、伝統的な支持者から信頼を失

い、ゲアハルト・プフィスター現党首が路線を模索している途中だった。家

族の党を標榜してきた同党だが、昨今教会離れが進む時世と相まって、党の

立ち位置を左右どちらに軸足を置くか、悩ましい選択を迫られる事態が続き

そうだ。

 

候補者数が4,600人と史上最多となり、女性候補も過去最多の40.3%の選挙

戦となった。 *2) 当初、盛り上がりが低調と言われていた今回の選挙だっ

たが、「全国女性ストライキ」と「気候デモ」で若者が政治参加に目覚めた

結果、様々な変化をもたらした。

 

従来、政党の候補者リストに選ばれる為には知名度が重要で、女性と若者は

党の推薦を受けにくく不利と言われていた。気候テーマで若者の投票が期待

されているにも拘らず、と評されたものだ。しかし、結果は気候運動で若者

達が突然政治に参加し始めて票を左右し、30代が4人も当選した。女性も過

去最多当選を果たし、男性はエスタブリッシュメントでさえ落選した。選挙

前には、女性候補で無ければ当選出来ないと言われる事さえあった。

 

では、女性議員が大量当選した経緯を見てみよう。

2014年、フラヴィア・クライナーとラウラ・ツィンマーマンの2人の女性が、

Operation Libero」の政治運動を創設した。SVPを標的にする政治運動と

報じられていたが、確かに2人共FDPの政治家の家の出だとウィキペディア

に書かれている。*3) 彼女達は「反大量移民のイニシアティブ」他のSVP

政策への反対を主導し、寄付金の目標をCHF mioに掲げた。多くは個人献

金で、1CHF400000の献金があったと言うが、運動で透明性を主張してい

るにも拘らず、出所は明らかにしていない。

 

2019614日金曜日にスイス全土で「女性のストライキ」が決行された。

*4) これを主導したのが件の「Oprtation Libero」だった。報道では、「一

体どこからこれ程の群衆が涌いてきたのか?」と報じられたのを記憶してい

る。主催者側によると、50万人以上の参加者がストの呼びかけに応じて、「

もっと給料を、もっと時間を、もっと尊重せよ」と声を上げた。*5)

 

その後、「Helvetia ruft!(ヘルヴェティアが叫ぶ)」と言う名称で、「テ

ィーム・ヘルヴェティア」が結成された。*6) 超党派の女性連邦議会議員も

名を連ね、各界で活躍する女性達が2019年の総選挙で女性候補を増やすよう

求める運動を開始した。*7)

 

2019829日付ターゲス・アンツァイガー紙が、「Operation Libero」の

選挙戦の手法を批判する記事を書いた。 *8) 「リベロ運動は、超党派の特

定の役職に就いている候補者の支持を約束している。彼らの運動の政治的立

場は、強力な企業団体の立場と一致している」、と報じたのだ。つまり、大

企業が後ろ盾のFDPが、中小企業が支持基盤のSVPを狙い撃ちする選挙戦と言

えるものだった。そして多くの女性が「Ruf der Helvetia」に参画した。*9)

NZZ紙は、各政党が増やした女性候補の数を報じた。*10)

 

20191021日付ターゲス・アンツァイガー紙は見出しに、「ヘルヴェティ

アが呼びかけ、勝った」と報じた。*11) GLPのカトリン・ヴェルチ国民議会

議員もヘルヴェティア運動を主導した1人だ。 *12) 国民議会は緑化し女性

化して左派が強力になった、と報じられた。しかし、ヘルヴェティア運動は

「気候問題」と「女性の待遇改善」を上手く結びつけた戦略で、女性と若者

の支持を勝ち取ったが、実態は本当にそうなのかリーダー達のバックグラウ

ンドを見る限り疑問の余地があると見た。

 

■ 全州議会議員(Staenderat):*13)

全州議会の候補者はカントンを代表するので、政党ではなく個人が重視され

る。そうは言っても、連邦政府閣僚選の際には政党の一員として投票し、党

勢の趨勢を担う。 全州議会の女性議員の割合は倍増する可能性があるとタ

ーゲス・アンツァイガー紙は報じ、結果は7議席から12議席になった。*14)

 

国民議会議員に選出された緑の党のRegula Rytzレグラ・リッツ党首は、全

州議会議員選挙にもベルンから立候補したものの落選した。

 

SPのクリスティアン・レブラ党首が1回目まさかの過半数を得られず、決選

投票で危うく選ばれた。20083月以来党首の座に在ったが今回の選挙の敗

北で、党内では次期党首の話題が取り沙汰され始め、党首辞任に追い込まれ

た。

 

CVP会派会長で20年間ティチーノの全州議会議員を務めたフィリッポ・ロン

バルディが、僅差で落選の憂き目に遭った。スイスでは余りに長過ぎる在任

期間は歓迎されない風潮がある。これをドイツ語では「Sesselkleber(椅子

の接着剤)」と揶揄する。

 

国民投票「反高額報酬」を発議して勝利し名を挙げた全州議会議員トーマス

・ミンダー (SVP会派)は無所属乍ら、依然高い支持率を維持した。

 

全州議会は、議会の論争や個別の議員へのインタビューも殆ど報じられない

事が注目され、沈黙の議会と称された。*15) 今後は情報開示を進めるべき

との議論が浮上している。

 

■ 上下両院議長選出:

122日、改選後初の両院の「冬季会期」が始まった。*16) 70名以上の新人

議員が誕生したのは史上初と報じられた。国民議会議長には、ヴォー選出の

イザベル・モレ (FDP) が史上最高となる198票中193票の有効票を得て選

出された。*17) 彼女は国民議会議員として13年の経験がありながら、2017

年の連邦評議員選挙では、イグナツィオ・カシスに敗れた。*18) 2008年以

降納税納税案内を受け取っていないことが、ターゲス・アンツァイガー紙で

スキャンダラスに報じられ、この事が影響したと言われている。しかし、彼

女は今回その時以上の支持票を得て、1年任期ではあるが議会最高位に就い

た。 全州議会議長にはベルン選出のハンス・シュトックリ(SP)が選ばれ

た。

 

■ 連邦評議員選挙(スイス政府閣僚)*19

20191211日、朝7時から「両院議員総会」がが始まり11時に終了した。

いつもの事ではあるがこれ程時間が掛かったのは、7名の連邦評議員(連邦政

府閣僚)の信任投票が1人1人順に行われるからだ。結果は、これまでの連

邦評議員全員が再選された。SRFラジオは「安定を求めた結果」だと連呼し

た。

 

7人の各得票数は次の通り。*20)

ヴィオラ・アムヘルド (CVP): 218

アラン・ベルゼ (SP): 214

ウエリ・マウレル (SVP): 213

シモネッタ・ソンマルーガ (SP): 192

ギー・パルメラン (SVP): 191

カリン・ケラー=スッター (FDP): 169

イグナツィオ・カシス (FDP): 145

注) レグラ・リッツ (GPS) はイグナツィオ・カシスに挑んだが、82票の獲

得に止まった。

 

議員数の割合でSPFDPが各2人の連邦評議員を擁しているのは多過ぎると、

多数派工作が活発化した。メディアは「権力のカルテル」と称した。今の勢

いを逃すまいと緑の党のレグラ・リッツ党首は、イグナツィオ・カシス外相

に対抗して立候補したが、期待したGLPの支持は得られなかった。GLPのユル

ク・グローセン党首は、党は環境問題だけを掲げているわけではないので自

由投票にした、とラジオのインタヴューで述べた。一方、SPのレブラ党首は

CVPのピフィスター党首に、リッツ党首を支持すればCVPのアムヘルドを支援

すると、脅し作戦で持ちかけた。CVPSPの要請を拒否し、連邦評議員の任

期を最長28年にする提案を示唆した。

 

緑の党のレグラ・リッツを閣僚に入れることで、スイス政府が大きく左傾化

するのを避けたいという大勢の思惑が通ったと評された。20191219日号

の「Die Weltwoche誌」は、新しい気候政策を求めて2019928日、ベルン

の連邦議会前に10万人が集まったが、Keine Macht der Strasseと書い

た。直近のラジオインタヴューでも、緑の党には未だ明確な環境政策もロー

ドマップも無い事が露呈した。スイス政府の椅子取りゲームはこれで終わり

とはならず、所管するポストを変える動きが出た。イグナツィオ・カシスを

外相から他の担当に代えようと画策する動きが水面下で起きていると伝えら

れたが、実現はしなかった。

 

■ 総論:

 

スイスの連邦議会議員は名誉職(Milizparlament)という位置づけで、本業

の傍ら国に奉仕するのが建前だ。*21) 議員職は原則パートタイムながら仕事

が増大する今日、他の仕事との併用は難しいと政治家は訴える。歳費は十分

税金から支払われている。*22) 課題にすべきは、議員と連邦議会に出入り

するロビイストの接触が不透明なままだという現状だ。選挙の大キャンペー

ンの資金も何処から出ているのか依然不明だ。有権者のデータ収集について

も、データの購入が取り沙汰され、各党の取り組みが話題に上った。ポスト

がデータを売っている可能性が指摘され、これは政党の個人情報保護違反と

称された。

 

個人的には、ターゲスアンツァイガー紙のフィリップ・ローザー編集委員の

論評に一目置いている。「一時的風潮で勝利した緑の党と左派政党は、生活

水準の高いスイスで、これから不人気な政策をどう進めるのか?」と問うて

いる。12月2日に始まった連邦議会の「冬季会期」は1220日に終了。

*23) 緑の党が勝利の陶酔感に浸ったのも束の間、緑の嵐の沈静化を見届け

て今年は終えそうだ。緑の党の真価も他党の趨勢も4年後の選挙で明らかに

なる。

 

 

【 参照 】

 

*1) 国民議会議員選挙結果:

https://www.ch.ch/en/elections2019/aggro-results/all-the-members-elected-to-the-national-council/

*2) 国民議会議員に4,600人の候補者:

https://www.srf.ch/news/schweiz/wahlen-2019/wahlen-2019-diese-4600-kandidierenden-wollen-in-den-nationalrat

*3) リベロ運動: https://de.wikipedia.org/wiki/Operation_Libero

*4) 女性のストライキ: https://www.14juni.ch/

*5) これが2019年スイスの女性ストライキ:

https://www.srf.ch/news/schweiz/protokoll-zum-nachlesen-das-war-der-schweizer-frauenstreik-2019

*6) ヘルヴェティアが叫ぶ!https://www.helvetia-ruft.ch/

*7) Helvetia ruft by SRF:

https://www.srf.ch/play/tv/news-clip/video/helvetia-ruft?id=bb016fb0-87ed-4de5-9517-f6f2a22b85a2

*8) Operation Liberoの選挙手法に批判:

https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/kritik-an-wahlkampfmethoden-von-operation-libero/story/17790831

*9) 「ヘルヴェティアの呼びかけ」に多数の女性が呼応:

https://www.srf.ch/news/schweiz/wahlen-2019/wahlen-im-herbst-mehr-frauen-folgen-dem-ruf-der-helvetia

*10) 2019年選挙: 政党がかつてない程女性の公認候補者を擁立:

https://www.nzz.ch/schweiz/frauenrutsch-zeichnet-sich-bei-wahlen-2019-ab-ld.1503009

*11) ヘルヴェティアが呼びかけ、そして勝った:

https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/wahlen/helvetia-hat-gerufen-und-gewonnen/story/13696627

*12) カトゥリン・ベルチ:

https://de.wikipedia.org/wiki/Kathrin_Bertschy

*13) 2019年全州議会議員選挙結果:

https://www.ch.ch/en/elections2019/aggro-results/all-the-members-elected-to-the-council-of-states/

*14) 全州議会の女性議員倍増か:

https://interaktiv.tagesanzeiger.ch/2019/prognose-staenderatswahlen/?nosome

*15) 静かな院不明瞭な院:

https://www.dasmagazin.ch/2019/10/04/stille-kammer-obskure-kammer/

*16) 冬季会期:

https://www.srf.ch/news/schweiz/auftakt-zur-51-legislatur-mit-ueber-70-neuen-koepfen-in-die-wintersession

*17) 国民議会議長にイザベル・モレ:

https://www.srf.ch/news/schweiz/isabelle-moret-gewaehlt-statt-bundesraetin-jetzt-hoechste-schweizerin

*18) イグナツィオ・カシス: https://en.wikipedia.org/wiki/Ignazio_Cassis

*19) 連邦評議員選挙(スイス政府閣僚):

https://www.admin.ch/gov/en/start/federal-council/election-federal-council.html

*20) 20191211日連邦評議員選挙得票結果:

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/archiv/wahlen-im-rueckblick/bundesratswahlen/2019-12-11

*21) パートタイム連邦議会(Milizparlament):

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/parlamentsw%C3%B6rterbuch/parlamentsw%C3%B6rterbuch-detail?WordId=141

*22) 連邦議員の報酬:

https://www.ch.ch/en/demokratie/swiss-parliament/salary-of-the-members-of

*23) 2019年連邦議会冬季会期:

https://www.parlament.ch/agenda/Pages/wintersession-2019.aspx

 

) 連邦議会会派の省略名/Abkrzungen der Fraktionen:

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/parlamentsw%C3%B6rterbuch/abkuerzungen

 

 

【 編集後記 】

 

今回は折々のメモを頼りにしたが、選挙から一連の政界の動きが途切れなく

続き、連邦評議会選まで通しで綴ることにした。安定した治世を誇るスイス

だが、国民の監視が効いていたからこそ維持してこれた。しかし、改善すべ

き課題は絶え間なく出てくる。政治を監視するという事は、相当な時間と労

力が必要である事を改めて実感した。

 

 今年もお付き合い頂き有難うございました。

 良い年をお迎えください。

 

 

━━━━━━━━━━━━━【 English 】━━━━━━━━━━━━━

 

 

    From the General Parliamentary Election to

    the Federal Government Election in 2019.

 

                    Akiko Huerlimann

 

 

At noon on October 20, 2019 (Sunday) on the day of the vote, the

public broadcaster SRF began to report the election results based

on exit polls. 200 seats of the Federal Assembly (Nationalrat) were

elected on the same day. However, out of the 46 seats in the Council

of State (Staenderat), there were 22 candidates in 14 Cantons, who

could not get the necessary absolute majority of the votes in the

first ballot. Thereafter, final votes were taken place by each

Canton one after another, then all seats were occupied on November

25. After all seats in both Parliament Houses were finalized, on

December 11, 2019, the United Federal Assembly elected the Federal

Government (Bundesrat). During that period, fierce bargains were

taken place in the political world. Let's look back at this

election, following this process in order.

 

National Council (Nationalrat): *1)

 

Results: the number of seats obtained by each political party listed

up as follows in winning order. The turnout of voters was at 46%,

lower than last time.

 

GPS-Green Party of Switzerland: 28 seats (+17 seats)

GLP-Green Liberal Party: 16 seats (+9 seats)

EVP- Evangelical People's Party of Switzerland: 3 seats (+1 seat)

SP-Social Democrats: 39 seats (-4 seats)

FDP- The Liberals: 29 seats (-4 seats)

BDP- Conservative Democratic Party of Switzerland: 3 seats (-4 seats)

CVP-Christian Democrats: 25 seats (-2 seats)

SVP-Swiss People's Party: 53 seats (-12 seats)

Others: 4 seats (+1 seat)

 

Only the SVP-party tackled the election campaign with the "Refugee

issue" and the "EU issue"; other parties campaigned with the

"Climate issue" as the biggest matter. As a result, the SVP lost 12

seats, but Albert Roesti, the Leader of the SVP-party, won the

highest number of votes Switzerland-wide as Parliamentarian and was

accepted to stay in his post.

 

The Green Party, which has traditionally worked on environments

issues, and the Green Liberal Party, which has spun off from the

Green Party to the right, have achieved a great victory thanks to

tailwind of the times. Media described Regula Rytz who led the Green

Party to a big victory, "She has become known to the World

overnight".

 

This Green wind is believed to have reduced the number of SP-

representatives. A shock in Berne, Corrado Pardini and Adrian

Wuethrich, two trade union members lost their seats, and as a

result, the labor union advocates in the Federal Parliament became

only one person that is the biggest pains for the labor unions.

 

The FDP-party has declined in support, because Petra Goessi, the

Party Leader, has suddenly made the environmental issue an election

topic. The FDP-party is mainly supported by major enterprises,

their supporters may have felt inconsistencies.

 

CVP-Christian Democrats of center conservative party also reduced

the number of representatives. Christophe Darbellay, ex-Party

Leader, occasionally collaborated with the SP to run the parliament,

then lost the trust from traditional supporters; Gerhard Pfister,

the present Party Leader, is exploring the route. CVP-party

advocated itself as family party, but coupled with the temporary

phenomenon, when people leaving the church, it seems that the party

will continuously face a difficult choice as to whether to place the

party more right or left.

 

The number of candidates for Parliament reached 4,600, the highest

in the history, and the number of female candidates was 40.3% also

the highest ever. Initially, the election of this time was said to

be sluggish. but it brought various changes as a result of the

"National Women Strike" in June 2019 and young people were waken up

to politics by "Climate Demonstrations".

 

It's said that traditionally women and young people may be

disadvantaged and they are less likely to be recommended by a

political party, because name recognition is important for being

selected on a party list as candidate. It was mentioned like that

despite the expectation that young people should go for voting due

to climate issues. However, then young people suddenly started to

participate in politics through the climate movement and the

national vote was affected, resulting in the election of four new

parliamentarians in the 30's. The number of women elected was also

the highest ever, and even some political establishment men lost.

Before the national election, it was even said that candidates must

be female otherwise they cannot win.

 

Let's take a look at the approach why so many women were elected.

In 2014, two women, Flavia Kleiner and Laura Zimmermann, founded the

political movement called "Operation Libero". It was reported that

its political activities have so far targeted against the SVP-party;

actually, according to Wikipedia, both of them come from political

families with an FDP-party background. *3) They led the campaign

against political initiatives of the SVP-party, such as "Against

Mass-Immigration", aiming to collect CHF 2 Mio. in donations. Many

were individual donations, but there was a single CHF 400,000

donation by one person, however, the origin was not disclosed by

"Libero" despite the movement's claim of transparency.

 

On Friday, June 14, 2019, a "Women's Strike" was conducted

throughout Switzerland. *4) It was led mainly by the "Operation

Libero". I remember reports by media "Where did that crowd comes

from?" According to organizers, more than 500,000 participants

demonstrated and calling slogans "More Pay, More Time, more

Respect". *5)

 

Later, "Team Helvetia" was established with the name of "Helvetia

ruft!" (Helvetia is Calling). *6) Women who are active in various

fields, including bipartisan female parliamentarians, started a

campaign to increase the number of women candidates in the 2019

general election. *7)

 

On August 29, 2019, Tages-Anzeiger wrote an article criticizing the

method of election campaign by "Operation Libero". *8) "The Libero

Movement" promised to support candidates in certain positions and

non-partisan groups. The political position of their movement is

consistent with a strong business association." In other words, the

election campaign of the FDP-party is supported by major companies

targeting against the SVP-party, whereas the SVP-party is backed by

small and middle-sized firms. Then, many women participated and

followed the group "Helvetia is Calling". *9) The NZZ reported that

the number of female candidates had increased at each political

party. *10)

 

Tages-Anzeiger, dated October 21, 2019, reported with the headline

"Helvetia called and won". *11) National Council parliamentarian

Kathrin Bertschy of GLP-party initiated the Helvetia movement too.

*12) Media reported that the National Parliament will become Green,

feminized, and the left group will become strong. However, the

Helvetia movement won the support of women and young people with a

strategy that successfully combined "Climate Issues" and

"Improvement of Women Treatment", but as far as the background of

the leaders is concerned, I saw that there is room for doubt.

 

■ Staenderat (Council of State):*13)

 

The candidates for the Council of State represent the Cantons,

therefore, the individual counts rather than the political party.

However, for the election of the members of the Federal Government,

they vote as members of their own political party, and are

responsible to the party's trend. Tages-Anzeiger reported that the

proportion of females in the Council of State could double; the

results showed an increase from 7 to newly 12 seats. *14)

 

The Leader of the Green Party, Regula Rytz, who was elected as

National Councilor parliamentarian already, still candidated in the

Canton of Berne for the Council of States, but was not elected.

 

SP's party leader, Christian Levrat was unexpectedly unable to get

an absolute majority of votes in the first round of election, he was

then eventually elected in the second round of election. He has been

the party leader of the SP since March 2008, the loss of seats at

the present election has led to discussions about a new leader of

the party, and Levrat was quasi forced to resign from his post as

party leader.

 

Filippo Lombardi, up to now CVP's faction President who served as

Ticino's member of the Council of State for 20 years, was defeated

by a very narrow number of votes. There is an unwelcome trend in

Switzerland against politicians staying too long on their posts;

people call them "Sesselkleber" in German.

 

Thomas Minder, non-party, associated to the SVP-faction, who rose to

prominence by initiating and winning the popular vote "Against

corporate Rip-offs", although independent, but still maintained a

high level of support.

 

The Council of State was referred to as the "Parliament of Silence",

there were almost no reports of parliament disputes or interviews

with individual members. *15) Discussions have emerged that

information disclosure should be promoted in the future.

 

Chairman elections of both Chambers of Parliament:

 

On December 2, parliament activities started in both chambers, for

the first time after the election, and the winter session began.

*16) It was reported that for the first time ever, more than 70 new

members were at parliament. For the post of National Council

Chairman, Isabelle Moret (FDP) from Vaud was elected with 193 out of

198 valid votes, the highest ever. *17) Although she has 13 years of

experience as National Councilor, Moret lost to Ignazio Cassis in

the election to the Federal Government in 2017. *18) Tages-Anzeiger

reported that it is scandalous that Moret has not received a

definitive tax disposal (tax invoice) since 2008; this matter is said

to have affected her candidature in 2017. However, she got more votes

this time, taking over the highest position in Parliament for one

year. As Chairman of the Council of State, Hans Stoeckli (SP) from

the Canton of Berne was elected.

 

Federal Councilor Elections (Swiss Government Members): *19)

 

On December 11, 2019, the United Federal Assembly of both Chambers

of Parliament began at 7 a.m. and ended at 11 a.m. It took so long

as usual, because the election (Vote of Confidence) of seven Federal

Councilors (Federal Government Ministers) was held one by one. The

results were that all present Federal Councilors were re-elected.

SRF-Radio repeatedly reported "a result for stability".

 

The number of votes for each of the seven Government Members were as

follows: *20)

 

Viola Amherd (CVP): 218 Votes

Alain Berset (SP): 214 Votes

Ueli Maurer (SVP): 213 Votes

Simonetta Sommaruga (SP): 192 Votes

Guy Parmelin (SVP): 191 Votes

Karin Keller-Sutter (FDP): 169 Votes

Ignazio Cassis (FDP): 145 Votes

Note: Regula Rytz (GPS) challenged Ignazio Cassis, and received only

82 Votes.

 

Considering the number of parliamentarians, the parties SP and FDP

have two Federal Councilors (Government Members) each, that is

excessive, the "Numbers Game" was activated. The media refer to it as

a "Cartel of Power". Regula Rytz, the Green Party Leader, tried to

catch the momentum of the present and ran as candidate against

Ignazio Cassis (FDP), however, Rytz couldn't get even enough support

from the GLP-party as she hoped. The GLP-party Leader, Juerg Grossen

explained in a radio interview that his party does not just

concentrate on "Environmental Issues", therefore, the GLP-party

declared a free vote. On the other hand, the SP-Leader Levrat urged

Pfister, the CVP-Leader that if the CVP-party supports Ritz, then SP

will also support Amherd of the CVP-party, a kind of scare tactics.

The CVP rejected the request of SP, suggesting a new proposal for a

term-of-office limit for Federal Councilors (Government Members)

such as, not longer than 8 years, that is two terms of office.

 

It was reported of speculations that the majority wanted to avoid a

too clear leftward shift in the Swiss Government, which had

happened by including the Green Party Regula Rytz in the Swiss

Cabinet. "Die Weltwoche" published on December 19, 2019 wrote that

"Keine Macht der Strasse (No Power of Street)", even though 100,000

people gathered in front of Berne's Parliament Building, demanding a

new climate policy on September 28, 2019. A recent SRF-Radio

interview revealed that the Green Party still has no clear

environment policy or roadmap. This isn't the end of the "Swiss

Government Chair taking Game", reportedly there is a movement under

the surface, which plans to move Foreign Minister Ignazio Cassis to

another department (Cabinet Reshuffle), however, it was not realized.

 

General Remarks:

 

Swiss Parliamentarian is considered a honorary position (Miliz-

Parlament), serving its own country in addition to one's main

business or job. *21) Parliamentary positions are part-time jobs in

principle, but politicians argue that it is difficult to combine it

with other jobs nowadays, as the political work load has increased.

Their annual remuneration is adequate and paid by Taxes. *22) It is

reported that the relationship between lawmakers and lobbyists,

which haunt the Federal Parliament, is vague. It is still unclear

where the funding for big election campaigns comes from. Regarding

to the data collection of voters, the purchase of data by each

political party was talked about. The possibility that Swiss Post is

selling data is pointed out, which is said to be a violation of the

protection of personal information by the political parties.

 

Personally, I respect the commentary of Mr. Philipp Loser, Editor of

Tages-Anzeiger. He questioned "How will the Green and left-wing

parties, which have won the election based on a temporary trend be

able to promote an unpopular policy in Switzerland, where Citizens

enjoy a high standard of living?" The Parliamentary "Winter

Session" began on December 2, and ended on December 20. *23) The

Green Party basked in passing moments in the euphora of victory,

however, the green storm is likely to subside by this year. The true

value of the Green Party and the trends of the other parties will be

proved in the next election, four years later.

 

 

[Reference]

 

*1) National Council election results: Who are the 200 candidates

elected to the National Council on 20 October 2019?

https://www.ch.ch/en/elections2019/aggro-results/all-the-members-elected-to-the-national-council/

*2) These 4,600 Candidates want to be National Councilor:

https://www.srf.ch/news/schweiz/wahlen-2019/wahlen-2019-diese-4600-kandidierenden-wollen-in-den-nationalrat

*3) Operation Liberohttps://de.wikipedia.org/wiki/Operation_Libero

*4) Swiss Women Strikehttps://www.14juni.ch/

*5) That was Swiss women's strike in 2019

https://www.srf.ch/news/schweiz/protokoll-zum-nachlesen-das-war-der-schweizer-frauenstreik-2019

*6) Helvetia calls!https://www.helvetia-ruft.ch/

*7) Helvetia calls by SRF:

https://www.srf.ch/play/tv/news-clip/video/helvetia-ruft?id=bb016fb0-87ed-4de5-9517-f6f2a22b85a2

*8) Criticism of Operation Libero's campaign methods

https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/kritik-an-wahlkampfmethoden-von-operation-libero/story/17790831

*9) More women follow 「Helvetia's call」:

https://www.srf.ch/news/schweiz/wahlen-2019/wahlen-im-herbst-mehr-frauen-folgen-dem-ruf-der-helvetia

*10) Election 2019: how the parties push their women to the candidate list

https://www.nzz.ch/schweiz/frauenrutsch-zeichnet-sich-bei-wahlen-2019-ab-ld.1503009

*11) Helvetia has called and won

https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/wahlen/helvetia-hat-gerufen-und-gewonnen/story/13696627

*12) Kathrin Bertschy:

https://de.wikipedia.org/wiki/Kathrin_Bertschy

*13) Council of States: election results: Who are the 46 candidates elected to the Council of States in 2019?

https://www.ch.ch/en/elections2019/aggro-results/all-the-members-elected-to-the-council-of-states/

*14) The proportion of women in the Council of States could double:

https://interaktiv.tagesanzeiger.ch/2019/prognose-staenderatswahlen/?nosome

*15) silent-chamber-obscure-chamber:

https://www.dasmagazin.ch/2019/10/04/stille-kammer-obskure-kammer/

*16) Winter Session:

https://www.srf.ch/news/schweiz/auftakt-zur-51-legislatur-mit-ueber-70-neuen-koepfen-in-die-wintersession

*17) Isabelle Moret was elected:

https://www.srf.ch/news/schweiz/isabelle-moret-gewaehlt-statt-bundesraetin-jetzt-hoechste-schweizerin

*18) Ignazio Cassishttps://en.wikipedia.org/wiki/Ignazio_Cassis

*19) Federal Council election

https://www.admin.ch/gov/en/start/federal-council/election-federal-council.html

*20) Overall renewal election from December 11, 2019

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/archiv/wahlen-im-rueckblick/bundesratswahlen/2019-12-11

*21) militia Parliament

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/parlamentsw%C3%B6rterbuch/parlamentsw%C3%B6rterbuch-detail?WordId=141

*22) Salary of the members of parliament:

https://www.ch.ch/en/demokratie/swiss-parliament/salary-of-the-members-of

*23) Federal Parliaments Winter Session in 2019:

https://www.parlament.ch/agenda/Pages/wintersession-2019.aspx

 

) Abbreviations of the fractions /Abkrzungen der Fraktionen:

https://www.parlament.ch/de/%C3%BCber-das-parlament/parlamentsw%C3%B6rterbuch/abkuerzungen

 

 

[Editor's Comment]

 

This time, I relied on occasional memos, but a series of political

movements continued from the election without interruption,

therefore, I decided to write this article up to the election of the

Federal Council (Federal Government). Switzerland boasts with a

stable reign, but has maintained it only because of public

surveillance. But there are constant challenges to improve. I

realized once again that monitoring politics requires to consider

time and effort.

 

 Dear readers,

 Thank you for your attention this year.

 Have a good New Year.

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

┃【 jp-Swiss-journal Sister Mail Magazine

┃ 同じく多言語の投稿エッセー・評論を発行。 Number of readers: 285

Mag2: http://www.mag2.com/m/0000044048.htm

Mailux: http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM49D642ECE442D

alphapolis: https://www.alphapolis.co.jp/mailmaga/detail/1000130

Melma 20201月末サービス終了: http://www.melma.com/backnumber_41022/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

Issuer/発行元: Akiko Huerlimann & the editors' Group

jp-swiss-journal@bluewin.ch

Copyright (C) 1998-2019 Akiko Huerlimann

 

If you wish to refer our text, please send your mail to the

issuer for permission.

無断転載・転送は固くご遠慮下さい。掲載のお問い合わせは発行元まで

メールでお問い合わせください。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

┃【Distribution system/発行システム】Number of readers: 1,308

Subscribe & Unsubscribe / 登録・解除・アドレス変更

Mag2: http://www.mag2.com/m/0000025024.htm

Mailux: http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM49D0B8FB9C4B4

alphapolis: https://www.alphapolis.co.jp/mailmaga/detail/1000129

Melma 20201月末サービス終了: http://www.melma.com/backnumber_40438/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

to Back number