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Multi Lingual Internet Mail Magazine

jp-Swiss-journal - Vol. 203 November 20, 2021 (Swiss Time)

http://www.swissjapanwatcher.ch/

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  【 目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS

 

 

J20211128日国民投票

1) 介護イニシアティブ

2) 裁判官イニシアティブ

3) 2021年年319COVID-19法修正案

 

                      明子 ヒューリマン

 

EThe Popular Vote on November 28, 2021

1) Nursing Initiative

2) Judge Initiative

3) Amendment of March 19, 2021 to the COVID-19 Act

 

                  Akiko Huerlimann

 

 

━━━━━━━━━━━━ 日本語 ━━━━━━━━━━━━━━

 

 

     20211128日国民投票 *1)

 

                      明子 ヒューリマン

 

 

1) 介護イニシアティブ *2)

 

病院、介護施設、シュピテックス(訪問介護組織)による介護の質を確保し、介護職員の給与等待遇改善を求める議案だ。介護専門員は、特定の仕事に対する報酬を、社会保険や健康保険に直接請求出来るようにする。政府・議会の対案は、訓練と更なる教育に8年間で最大10億スイスフランの投資を提案しているものの、労働条件や報酬に対する新たな規定は設けていない。政府が配布した説明の要約箇所は以下の通り。*3)

 

【背景】

介護は、医療制度の重要な柱だが、人口の高齢化に伴い、大きな課題に直面している。介護の質を維持する為には、現在よりも多くの熟練した看護師を育成する必要がある。更に、彼らがより長く職業に留まる為の条件も整える必要がある。

 

【議案】

イニシアチブ委員会の要求は、連邦政府とカントンにすべての人が利用出来る適切で質の高い介護の促進を要求している。その為には、十分な資格を持った看護師が必要で、介護に従事する人々はその訓練や能力に応じて雇用されるよう提案している。又、連邦政府は、労働条件を規制し、介護サービスが適切に報酬を得られるよう保証し、看護師は特定のサービスを直接健康保険基金に請求出来るようにする。

 

【間接的な対案】

この提案を連邦評議会・議会は行き過ぎと判断し、間接的な対案を出した。教育と訓練に、8年間で最大10億スイスフランの資金が提供される。看護師は保険会社に特定のサービスに対して直接請求できるようになる。その代わりに、医療費や健康保険料が増加しないよう管理する仕組みが導入されている。対案は、イニシアチブが否決され、国民投票が行われなかった場合に発効する。

 

【連邦政府と議会の推奨は「反対」】

 

連邦政府と議会は、介護制度の強化を考えている。しかし、イニシアティブの要求、特に連邦政府による労働条件、特に労働時間の規制は行き過ぎと見做す。政府・議会の対案は、コストや保険料を増やすことなく、より多くの看護師が迅速に訓練され、より高い能力が与えられることを保証する。政府の見解は、従来通り労働条件は雇用主と被雇用者そしてカントンの責任であるべき。一次医療は憲法に定められているので、特定の職業に言及すべきではない。

 

議会の評決は、国民議会が反対116票、賛成74票、棄権が6票。

全州議会は、反対30票、賛成14票、棄権0票。

 

反対しているのは、政府・議会、カントン、保守のスイス国民党(SVP)、自

由民主党(FDP)、連邦民主連盟(EDU=プロテスタント原理主義連名)、スイス・シュピテックス、健康保険協会サンテスイス、病院協会 Spitalverband H+

 

【イニシアティブ委員会の推奨は「賛成」】

イニシアティブ委員会にとって、看護の緊急事態は長年現実のものだった。養成される看護師の数が少な過ぎて、数年で疲れ果てて辞めてしまう人が多い。イニシアティブは、議会・政府の間接的な対案は、看護師がより長く職業に従事するための方策が欠けているため、不十分と考えている。

 

賛成は、SP(社会民主党)、緑の党、グリーンリヴェラル、EVPDie Mitte青年部、スイス労働組合連合(Schweiz. Gewerkschaftsbund)、スイス労働組合上部組織(Travailsuisse)、FMHSwiss Medical Association FMH=スイス医療機関協会)、スイス介護専門職協会(Schweizer Berufsverband der Pflegefachfrauen und Pflegefachmaenner)。

中道保守のMitte-Partei(旧CVP)は自由投票。

 

【情勢】

SRGの世論調査は、賛成が1回目は78%、2回目が67%と後退したものの、依然堅調というところ。*4*5) イニシアティブに対する賛成多数に、アラン・ベルゼ保健相は相当焦っている様子で、このままでは際限の無いコスト負担になると、度々メディアで警告を発している。スイスの看護職は、熟練介護士の不足に悩まされており、スタッフの変動も激しい。看護職員の負担が大きい為、その多くが数年後に辞めていく。こうした事情によって、外国人介護スタッフへの依存度も高くなっている。高齢化と、高齢者治療の需要増、コロナ・パンデミックが、介護問題の早期解決を一層困難にしている。

 

2) 裁判官イニシアティブ *6)

 

発議人は、現在のスイスでは三権分立が行われていないと主張する。というのも、判事が連邦判事の地位を得るためには、政党に所属し、その政党に資金を提供しなければならないからだ。これでは、司法が立法府の延長線上にあるものになってしまう。再選を廃止することで、議会が司法に対して、再選の脅しをかけて政治的圧力をかけることを阻止するのが狙い。政府が配布した説明の要約箇所は以下の通り。*3)

 

【背景】

現行の制度では、議会が6年毎に連邦裁判官を選出している。議会は、有権者の支持率に応じて、政党の適切な代表権を維持することを目指している(いわゆる政党比率)。イニシアチブの発議者は、この選挙プロセスが司法の独立性を損ない、無所属が選出される可能性もほぼ無いと批判している。

 

【議案】

裁判官イニシアチブは、新しい選挙制度の導入を目指している。連邦裁判官は、専門家の委員会が選んだ候補者の中から抽選で選ぶ。候補者は、職業上および個人的な資格に基づいて評価され、裁判官としての適性に応じて抽選で選ばれる。公用語4ヶ国語が連邦裁判所に比例的に代表されることを必須条件とする。連邦裁判官は、法定引退年齢に達した後、最長で5年間職務を遂行することができる。現状のように、再選は無い。議会が裁判官を解任出来るのは、公務に著しく違反した場合や、恒久的に公務の遂行が不可能になった場合に限られる。

 

【連邦政府と議会の推奨は「反対」】

連邦政府と議会は、抽選による連邦判事の選任は適していないと判断。この手続きは、民主的な選挙が偶然に置き換えられてしまう。更に、連邦政府の裁判官が独立した判断をしないという証拠は無い。既存の制度はその価値を証明している。議会による選挙は、プロセスに民主的な正当性を与えている。将来、連邦判事が抽選で決定されるとしたら、それは民主主義にとって有害になる。 最も有能な人々が選出されるのではなく、最も幸運な人々が選出されることになる。

 

議会の評決は、国民議会が反対191票、賛成1票、棄権が4票。

全州議会は、反対44票、賛成0票、棄権0票。

 

議会の各会派は現在の制度を一致して承認しており、反対は、連邦評議会、SVP SPDie Mitte(旧CVP)、FDP、緑の党、GLPEDUEVP

 

【イニシアティブ委員会の推奨は「賛成」】

 

委員会は、現在のシステムを、連邦判事が再選されないことを恐れて独立した判断をするのは難しいと考えている。しかも、無所属の候補者には当選の可能性がない。このような欠点を是正したいというのが、今回の司法イニシアティブの動機。

賛成は、企業家Adrian Gasser の市民委員会、海賊党、GLPフリブール。

 

【情勢】

SRGの世論調査は、賛成が1回目は43%、2回目は41%とやや後退して、逆転は望み薄のようだ。*4*5)

 

3) 2021年年319COVID-19法修正 *7)

 

パンデミックが予測不可能な状況が続く中、議会は、2021319

Covid-19法を状況に合わせて改定した。企業、自営業者、失業者、時短補助金の緊急支援拡大等。この改正案には、コンタクト・トレーシング、Covidテストの振興、最終的にはCovid証明書の法的根拠まで盛り込まれた。6月の国民投票で、国民はこの改正案を賛成60.21%で承認した。議会は20213月の「Covid-19法」に再び新しい修正を加えた。これに反対するグループが、「連邦法(Covid-19法)」を問うレフェレンダムに漕ぎ着けた。政府が配布した説明の要約箇所は以下の通り。*3)

 

【現状】

コロナのパンデミックでは、人々や企業を守るために、連邦議会が迅速かつ広範囲な行動をとることが求められ、緊急立法に頼らざるを得ない状況があった。20209月、議会が「Covid-19法」を可決して、パンデミック対策の為に連邦議会が取るべき追加措置や、経済的ダメージをどのように抑制するかを定めた。危機の進展に対応して、法律は何度か改正された。国民投票を経て、2021613日に有権者が60%でこの法律を承認した。1128日、この法律の一部、つまり20213月に国会で決定された調整に関する部分が、再び国民投票で問われることになった。

 

【議案】

20213月の法改正により、それまで支援を受けることができなかった、あるいは支援が少なすぎた被災者に対して、議会は経済的支援を拡大した。感染の連鎖を断ち切るため接触者の追跡が強化され、連邦政府はCovidテストを推進し、その費用を負担することが規定された。又、海外への渡航を容易にし、特定のイベントが実施出来るようにする為に、通称3G規制である、「回復した人(Genesene)、ワクチンを接種した人(Geimpfte)、陰性の人(negativ Getestete)、」に必要なCovid証明書の法的根拠も制定した。

 

【連邦政府と議会の推奨は「賛成」】

Covid 19法は、人々や企業がよりよく保護されるよう何度も改正されている。20213月には、重要な経済援助を拡大し、支援のギャップを埋める調整が行われた。Covid証明書は、海外への渡航を容易にし、特定のイベントを開催出来るようにする。

 

議会の評決は、国民議会が賛成169票、反対13票、棄権が13票。

全州議会は、賛成44票、賛成0票、棄権0票。

 

【レフェレンダム・イニシアティブ委員会の推奨は「反対」】

委員会は、20213月の法律の修正は不要かつ極端なものと判断。既存の法律はCovid-19やその他の病気から保護するのに十分と考える。委員会によると、今回の法改正は、スイスの分断と、すべての人に対する大規模な監視にもつながる。

 

反対するのは主に保守勢力で、「憲法の友」、「予防接種決定ネットワーク」、「アクション・アライアンス・オリジナル・カントン(原始カントン行動同盟)*7)、「SVP」、EDU、更に新しい委員会「自由左派スイス」、Covid証明書反対派の輪。

ガストロ・スイス(スイスホテル飲食業被雇用者協会)は自由投票。

 

【情勢】

 

反対論者が最も懸念しているのが、「Covid証明書」の導入によって、監視社会になる事、ワクチン接種を拒否する人々への人権侵害だ。アラン・ベルゼ保健相が導入に力を入れた事に対して、政治的手段に利用する可能性を疑い、少なからぬ反発が出ているようだ。「Covid証明書」が無ければ解雇の恐れも無きにしも非ずの情勢に、反対デモの中には、医療従事者の「私の仕事は安全、誰も望まないから」というプラカードが見受けられた。このところスイスでは周辺国同様若年層でコロナ感染者数が増加傾向にあり、今後冬に向かって集団感染が懸念されている。ワクチン接種で子供を保護しようという親がいる一方で、子供を守る為にワクチンを拒否する親もいると、教育関係者は対応に苦慮していると伝えられた。スイス法律家協会も、度々新聞に詳しい意見広告を出して反対している。*9

 

SRGの世論調査は、賛成が1回目が61%、2回目も61%と変化無しだが、反対が36%から38%に微増している。だが、大勢は依然根強い支持で承認される形成に見える。

 

 

参照

https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament

スイス連邦議会の政党名 / Political parties represented in Parliament:

https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament

 

*1) 国民投票20211128

Volksabstimmung vom 28. November 2021

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128.html

*2) 政府説明 Erlaeuterungen des Bundesrates - Volksabstimmung vom 28.11.2021:

Erlaeuterungen des Bundesrates - Volksabstimmung vom 28.11.2021

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128.html

(PDF, 581 kB, 24.09.2021)

*3) 介護イニシアティブ/Pflegeinitiative

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128/pflegeinitiative.html

*4) SRF世論調査1回目

https://www.srf.ch/news/abstimmungen-28-november-2021/1-srg-umfrage-zwei-deutliche-ja-bei-der-pflege-initiative-und-beim-covid-gesetz

*5) SRF世論調査2回目

https://www.srf.ch/news/abstimmungen-28-november-2021-3

*6) 裁判官イニシアティブ:

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128/justiz-initiative.html

*7) 2021年年319COVID-19法修正案:

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128/aenderung-vom-19-maerz-2021-des-covid-19-gesetzes.html

*8) 原始カントン行動同盟:

https://www.ur-kantone.ch/

*9) 法律家の宣言: www.declaration-juristes.ch

 

 

編集後記

 

国民投票の議案は、まともに向き合えば、とてつもなく複雑な要素が包含されている。議案によっては、長い経緯があり、その全てを考慮して賛否を判断するのは、一介の庶民にはとても重荷ではある。今回は連邦政府の冊子の内容に注目してみたが、概要だけでも回りくどく要領を得ず、理解するのに可なり根気が要る。各報道機関の情報は、とっつきやすいものの、バイアスが掛かるのは否めないし、人は過ちを犯す者とは言え数字の間違いも見受けられた。端的で理解し易いのは、賛否それぞれのキャンペーン広告だ。今回は、殊に大量のキャンペーン広告が展開されたが、すべての資金源が推測出来るわけでは無い。ともあれ、既存の法律に異を唱え、恒常的に国民が政治を自主的に検証する仕組みは、諸外国には無い制度だ。 (A.H.)

 

 

━━━━━━━━━━━━━ English ━━━━━━━━━━━━━━

 

 

The Popular Vote on November 28, 2021

 

                      Akiko Huerlimann

 

 

1) Nursing Initiative *1)

 

This is a Proposal to ensure the Quality of Care provided by

Hospitals, Nursing Homes, and Spitex (a Home Care Organization), and

to improve the Salaries and other Benefits of Care Workers. Health-

Care Professionals shall be able to claim Compensation for specific

Tasks directly from Health Care- or other Social Security Insurances.

The Government-Parliamentary Counter-Proposal proposes an Investment of up to CHF 1 Billion during 8 Years for Training and further Education, but makes no new Provisions for Working Conditions or Compensation. The Summary of the Explanation distributed by the Government is as follows. *2)

 

[Background]

 

Nursing (Care) is an important Pillar of the Healthcare System.

As the Population continues to age, the Profession is facing major

Challenges. In order to maintain high-quality Nursing Care,

a greater number of Professionals must be trained in this Field in

Future. Besides, Conditions must also be created that allow Nurses

to remain longer in the Profession.

 

[Proposal]

 

This popular Initiative calls on the Confederation (State) and

Cantons to do more in support of the Nursing Profession, in order

to ensure universal Access to appropriate, high-quality Nursing.

There must be a sufficient Number of certified Nurses, and Care

Professionals shall be deployed in accordance with their Training

and Competencies. The Initiative also proposes that the

Confederation must regulate Working Conditions and ensures

appropriate Compensation for Nursing Services. Nurses should also be

able to bill certain Services directly to Health Insurance

Companies.

 

[Indirect Counter-proposal]

 

The Federal Council (Government) and Parliament believe that this

popular Initiative goes too far, and they made therefore an Indirect

Counter-Proposal. Training and further Education shall be funded

with up to CHF 1 Billion over a Period of eight Years. Nurses would

be able to bill Insurance Companies directly for certain Services,

with a Control Mechanism in place, in order to prevent Healthcare

Costs and Insurance Premiums from rising as a Result. The Counter-

Proposal will come into force if the popular Initiative is rejected

and no Referendum is taken.

 

[The Federal Council (Government) and Chambers of Parliament

recommended a "NO"]

 

The Federal Government and Parliament intend to strengthen the

Healthcare System. However, among the Demands of the Initiative,

the Federal Government's Regulation of Working Conditions,

especially Working Hours, is seen as excessive. The Counter-Proposal

of the Government and Parliament would ensure that more Nurses are

trained quickly, giving them higher Competencies without increasing

Costs or Premiums. The Government's Position is that Working

Conditions should remain the Responsibility of Employer- and

Employee Associations as well as Cantons like before. The Primary

Healthcare is enshrined in the Constitution and should not be

referred to a specific Profession.

 

The National Assembly's Vote (Nationalrat) was, 116 Votes against

(No), 74 Votes in favor (Yes), and 6 Abstentions.

The Council of States' Vote (Staenderat) was, 30 Votes against (No),

14 Votes in favor (Yes) and 0 Abstentions.

 

Against are Government and Parliament, the Cantons, the Conservative

Party SVP, Parties FDP and EDU, Spitex Schweiz, Health Insurance

Association Santesuisse, and Hospital Association Spitalverband H+.

 

[The Initiative Committee's Recommendation is "Yes."]

 

For the Initiative Committee, the Nursing Emergency has been a

Reality for Years. There are too few Nurses trained, and many of

them quit after a few Years because they are exhausted.

The Initiative Committee believes that the Indirect Counter-Proposal

of the Government and Parliament is insufficient because it lacks

Measures to keep Nurses engaged in the Profession longer.

 

The Initiative is supported by SP (Social Democrats), Greens, Green

Liberals (GLP), EVP, the Young Mitte, Swiss Labor Union

(Gewerkschaftsbund), Travailsuisse, Swiss Medical Association FMH,

der Schweizer Berufsverband der Pflegefachfrauen und

Pflegefachmaenner (Swiss Association of Medical Nurse Women and

Men).

The Centrist-Conservative Mitte-Party (ex CVP) declared a free Vote.

 

[Situation]

 

The SRG Poll shows that the approval Rate for the Initiative is high

with 78% in the first Round, it dropped only slightly to 67% in the

second Round, but remains steady. *3) *4)

The forecasted Majority in favor of the Initiative caused a lot of

Pressure to Health Minister Alain Berset; he often warned in the

Media that the Cost Burden will be unlimited if the Initiative has

to be implemented. The Nursing Profession in Switzerland suffers

from a Shortage of skilled Care People and has a high fluctuation of

staff. Due to the great Strain on the Nursing Staff, many leave the

Nursing Job after a few Years. Because of these Problems, there is

also a great dependence on foreign Nursing Staff. The Aging of the

Population, the Elderly need more Care Treatment, and the Corona

Pandemic make it even more difficult to find quick solution for the

Nursing Care Problem.

 

2) Judge Initiative *5)

 

The Initiative Committee argues that there is no Separation of

Powers in Switzerland today. This is so because Judges must belong

to a political Party and must fund this Party too in order to get a

Justiceship Position as a Federal Judge. This turns the Judiciary

into an Extension of the Legislature. By abolishing Re-Election,

the Initiators want to prevent Parliament from exerting political

Pressure on the Judiciary with the Threat of Re-Election. The Summary

of the Explanation distributed by the Government is as follows. *2)

 

[Background]

 

Under the current System, Parliament elects Federal Judges by

Elections taking place every six Years. Parliament seeks to maintain

an appropriate Representation of the political Parties in proportion

to their Support among the Electorate. From the point of View of the

Initiators, this Election Process impairs the Independence of the

Judiciary, and makes it nearly impossible for those with no Party

Affiliation to be elected as Judges.

 

[Proposal]

 

The Judge Initiative aims to introduce a new Election Process.

Federal Judges would be selected by Lot from a Group of Candidates

chosen by a Committee of Experts. Candidates would be evaluated

based on their Professional and personal Qualifications and chosen

by Lot according to their Suitability for the judicial Office.

It would be a Requirement that the four official Swiss Languages

receive proportional Representation on the Federal Courts. Federal

Judges could hold Office for up to five Years after they reach

statutory Retirement Age. Judges would no longer have to stand for

Re-Election as they do today. Parliament could withdraw Judges only

if they have seriously violated their official Duties or if they are

permanently unable to exercise their Office.

 

[The Federal Council (Government) and Chambers of Parliament

recommended a "NO"]

 

The Federal Government and Parliament have decided that the

Selection of Federal Judges by Lottery is not suitable.

This Procedure would replace democratic Elections with Chance.

Furthermore, there is no Evidence that Federal Judges do not make

independent Verdicts. The existing System has proven its Worth.

Elections by Parliament give a democratic Legitimacy to the Process.

If in the future Federal Judges are determined by Lottery, it will

be detrimental to the Democracy. Instead of electing the most

qualified People, the luckiest People would be elected.

 

The National Assembly's Vote (Nationalrat) was, 191 Votes against

(No), 1 Vote in favor (Yes), and 4 Abstentions.

The Council of States' Vote (Staenderat) was, 44 Votes against (No),

0 Vote in favor (Yes) and 0 Abstentions.

 

Parliamentary Groups have unanimously approved the current Election

System; the Federal Council Government), the Parties SVP, SP,

Die Mitte (ex-CVP), FDP, Greens, GLP, EDU and EVP say NO to the

Judge Initiative.

 

[The Initiative Committee's Recommendation is "Yes."]

 

The Initiative Committee believes that the current System makes it

difficult for Federal Judges to make independent Verdicts for Fear

that they will not be re-elected. Besides, independent Candidates

have no Chance of being elected. The Motivation for this judicial

Initiative is to correct these Shortcomings.

 

In favor are Entrepreneur Adrian Gasser's Civic Committee, the

Pirate Party, and the GLP Fribourg.

 

[Situation].

 

According to the SRG Poll, the approval Rate for the Judge

Initiative was at 43% (Yes) in the first Round; in the second Round

it showed a slight drop to 41% (Yes). It seems that there is no Hope

for a reversal. *2) *3)

 

3) "Amendment of March 19, 2021 to the COVID-19 Act" *6)

 

As the Corona Pandemic continues to be unpredictable, the Parliament

amended the March 19, 2021 Covid-19 Act and adapted it to the actual

Situation. Expanding the Emergency Assistance for example to Companies,

to self-employed People, to unemployed People, and for short-time work

Compensation, etc. The Amendments included Contact-Tracing, Promotion

of Covid-Testing, and finally the legal Basis for the Covid-Certificate.

In a Referendum held in June, the Voters approved the Amendments with

a Yes-Majority of 60.21%. The Parliament made again new Amendments to

the Covid-19 Act in March 2021. Then, a Group opposed to this,

launching a new Referendum on "Federal Law (Covid-19 Act)". The Summary

of the Explanation distributed by the Government is as follows. *2)

[Background]

 

The Corona Pandemic required the Federal Government to take swift

and widespread Action to protect People and Businesses, forcing them

to resort to Emergency Legislation. In September 2020, Parliament

passed the "Covid-19 Act", stipulating additional Measures that the

Government should take to combat Pandemics and how to curb economic

Damage. The Law has been amended several Times in response to the

Development of the Crisis. After a Referendum, 60% of Voters

approved the Law on June 13, 2021. On November 28, 2021 Part of the

Law, the Part relating to the Adjustments decided by the Parliament

in March 2021, was again questioned in a Referendum.

 

[Proposal]

 

By amending the Law in March 2021, the Parliament extended financial

Support to Victims who had previously been unable to receive

Assistance or who had received too little Support. Contact-Tracing

has been strengthened to break the Chains of Infection, and the

Federal Government is required to promote and pay for Covid-Testing.

Parliament also established the legal Basis for the Covid-

Certificate required for "Recovered (Genesene), Vaccinated

(Geimpfte), and negative Tested (negativ Getestete) Persons,"

commonly known as the 3G Regulations, to facilitate Travels abroad

and allow certain Events to take place.

 

[The Federal Council (Government) and Chambers of Parliament

recommended a "YES"]

 

The Covid-19 Law has been amended several Times to better protect

People and Businesses. In March 2021, Adjustments were made to

expand critical financial Aid and fill Gaps in Assistance.

The Covid-Certificate will make it easier to travel abroad and allow

certain Events to take place.

 

The National Assembly's Vote (Nationalrat) was, 169 Votes in favor

(Yes), 13 Votes against (No), and 13 Abstentions.

The Council of States' Vote (Staenderat) was, 44 Votes in favor

(Yes), 0 Vote against (Yes) and 0 Abstentions.

 

[The Referendum Initiative Committee's Recommendation is "No."]

 

The Committee finds that the Amendments to the March 2021 Law are

unnecessary and extreme. It believes that the existing Laws are

sufficient to protect against Covid-19 and other Diseases. According

to the Committee, the Amendment of the Law leads also to a Division

of Switzerland and to a massive Surveillance of Everyone.

 

Opposition to the Covid-19 Act comes mainly from Conservative

Forces, including the Friends of the Constitution, the Network of

Vaccination Decision, the Action Alliance Original Cantons*7), and

SVP and EDU; and a new Committee "Free Left Switzerland" (Freien

Linken Schweiz), in the Circle of Covid-Certificate Opponents.

 

GastroSuisse (Swiss Employers' Association of Hotel & Restaurant

Industry) declared a free Vote.

 

[Situation]

 

Opponents are most concerned that the Introduction of the "Covid-

Certificate" leads to a Surveillance Society and violates Human

Rights of those who refuse to be vaccinated. There seems to be no

small Amount of Opposition to the Efforts made by Health Minister

Alain Belset to introduce it, suspecting that it could be used as

a political Tool. In view of a Threat of Dismissal without a "Covid-

Certificate", a Placard from a Healthcare Worker saying "My Job is

safe, because no one wants it" was seen at the Demonstration.

In Switzerland, as in neighboring Countries, the Number of Corona

Infections among Young People has been on the rise, and there are

Fears of Mass Infections in coming Winter Months. While some Parents

are trying to protect their Children by vaccinating them, others are

refusing to vaccinate their Children, and Education Officials are

struggling to cope with the Situation. The Swiss Lawyers' Guild has

also opposed the Idea, again and again placing detailed Opinion Ads

in Newspapers. *8)

 

The SRG Poll showed no Change in support for the Covid-19 Act, with

61% (Yes) in the first Round and again 61% (Yes) in the second Round;

just the Opposition rose slightly from 36% to 38%. But, still a large

Number of People are in favor of the Covid-19 Act, therefore an

Approval will be likely.

 

 

[Reference]

 

Political parties represented in Parliament:

https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament

 

The Popular Vote on November 28, 2021

*1) Nursing initiative (Pflegeinitiative)

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128/pflegeinitiative.html

*2) the Explanation distributed by the Government / Erlaeuterungen

des Bundesrates - Volksabstimmung vom 28.11.2021:

https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20211128.html

(PDF, 581 kB, 24.09.2021)

*3) SRF Public opinion first poll:

https://www.srf.ch/news/abstimmungen-28-november-2021/1-srg-umfrage-zwei-deutliche-ja-bei-der-pflege-initiative-und-beim-covid-gesetz

*4) SRF Public opinion second poll:

https://www.srf.ch/news/abstimmungen-28-november-2021-3

*5) Judge initiative:

https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20211128/judge-initiative.html

*6) Amendment of 19 March 2021 to the COVID-19 Act:

https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20211128/amendment-to-the-covid-19-act.html

*7) Aktionsbuendnis Urkantone (Action alliance original cantons):

https://www.ur-kantone.ch/

*8) www.declaration-juristes.ch

 

 

[Editorial note]

 

Referendum Proposals are incredibly complex if you take them

seriously. Some of the Proposals have a long History, and it would

be a Burden for the average Citizen to consider all of them by

deciding whether to approve or disapprove. This Time, I focused on

the Contents of the Federal Government's Pamphlet, but even just

the Outline is too roundabout and garbled, and it takes a Lot of

Patience to understand. The Information from the various News

Organizations, while easy to understand, was undeniably biased, and

although we are all fallible, there were some Mistakes in the

Figures. What is more straightforward and easy to understand, are

the Campaign Ads for and against. This Time, there was

a particularly large Amount of Campaign Advertising, but not all of

the Sources of Funding can be guessed. At any Rate, a System in which

Citizens can disagree with existing Laws and voluntarily can examine

Politics on a regular Basis, is a System that does not exist in other

Countries. (A.H.)

 

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